石神井の庭

東京都・練馬区にある個人邸のお庭作りを手がけました。

今回はお客様のご要望もあり、お客様のDIYによる庭作りをサポートする弊社のサービス「DIYガーデンプロジェクト」と請負工事とを組み合わせた庭作りで行いました。

＊「DIYガーデンプロジェクト」についてはこちらをご参照下さい。

新築の住宅ということもあり、まずは敷地の造成を重機などを使ってしっかり行い、それからアプローチの石張りや砂利敷き、ウッドデッキの土台作りや高木の植栽までは請負工事で行いました。DIYガーデンプロジェクトでの作業は、ウッドデッキの床貼りと小さめの植物の植栽をお客様と一緒に行いました。

植栽に関しては、紅葉や花が綺麗な季節を感じることのできる植物や、葉や実が料理などに使える植物として、ソヨゴ、アオダモ、ヤマコウバシなど常緑樹や落葉樹を織り交ぜた高木類、ギンバイカ、ブルーベリー、フォッサギラ、ナンテンなどの低木類を植栽しています。下草類は主にグランドカバーとなる植物で、赤い実がかわいいヤブコウジや料理にも使えるタイムなどを植栽しています。

ウッドデッキにはイタウバという耐久性他の高い天然木を使用し、アプローチにも天然の石材を用いました。人工物には出せない、経年により深みをます美しさを感じて頂ける仕上がりを目指しています。

ウッドデッキ箇所から道路に向かって高低差があり、通常であればコンクリートブロックを２段ほど積んで土留めをするのが一般的なのですが、今回弊社が行った方法として、敷地に道路に向かって緩やかに勾配を付け、六方石による土留めを行い、敷地の通気性や排水性、庭の意匠性などを維持／向上させることを目的としています。

また、駐車場についても、敷地の通気性や排水性を担保するという観点から、全面にコンクリートを打つのではなく、車のタイヤが乗るところだけにコンクリートを敷設し、更に洗い出し仕上げを施すことで、住宅を含めた全体として見ても意匠性の高い仕様を目指しました。

DIY作業に関しては、これまであまりDIYの経験がなく、普段なかなかゆっくりとした時間が取れないというお客様の現状を考慮し、今回はウッドデッキの床貼りと植栽を弊社のサポートを受けながらDIY作業で行うというプランをご提案させて頂きました。DIYの作業期間は合計で２、３日を想定し、金額を抑えるため、作業サポートは１日のみとなりましたが、初日にウッドデッキの床の貼り方、電動工具の使い方などをしっかり教えさせて頂きました。その日は床を半分程度まで貼って終了となりましたが、次の日にはお客様のみで無事完成させて頂きました。お客様のお子様も参加されて、和気あいあいと作業されているのが微笑ましかったです。

完工確認にお伺いしたい際に、お客様から「この場所が家の中で一番好きです」とおっしゃって頂けたのが、とても嬉しかったです。

コロナ禍で気兼ねなく外に出歩くことが難しい状況が続く中、ご自宅にほっと一息つけるようなお庭があることが、これからの暮らしの中でとても大切になってくるのではないでしょうか。